ダンサー・振付家としての私には、できないことがたくさんあります。
例えば腰を使うアクロバット、180度を越える開脚、パワー、スタミナを使う動きなど、割と致命的なものもあげられます。
それでもこそこそ踊り続ける、というより踊り続けられるのには理由があります。
ダンサー・振付家としての活動をひっそりと始めたのが、昨年の2017年です。
新体操選手を引退してから17年もたっていました。
2015年から始めたモダンバレエでかなり体が動くようになったものの、上記のようにできないことも多く、振付を始めた当初は作品を20秒も進められませんでした。
なんかできる気がする、やっぱりできない、と日替わりの気持ちでしばらく過ごしていました。
転機は、数週間後に訪れました。
この頃私は夜な夜なYouTube先生と一緒にダンスの表現方法を勉強していました。
バレエ、モダン、コンテンポラリーなどのワードで動画検索して見まくっていたのですが、ふと思いついてリオパラリンピック閉会式の日本のパフォーマンスを見ました。
何だかんだで感動しちゃうよね、私もオリンピック出たかった!悔しい!と少し泣きつつ(笑)見ていると、車椅子ダンサーたちが出てきました。
その中の1人、かんばらけんたさんというダンサーの踊りをみた時、あっ!と気づいたのです。
そのシーンはこちら!
【NHKリオ】パラリンピック 東京プレゼンテーション(ノーカット) - YouTube
なんだ。ダンスは、持ってる体で勝負するだけじゃん、と。
今の体力、今の体でできることをやれば、自分の色がでる。それで充分踊れる。
彼の踊りをみていたら、そう思えました。めちゃくちゃかっこよかった!
私の体は今、思ったより動きます。
産後できなくなっていた前後開脚は、両脚とも180度開くようになりました。
ジャンプは昔と同じ感覚で、軽いです。
12歳の頃にひどかった腰痛は、長いブランクのお陰で完治しました。
ついでに、音楽は昔よりずっとよく理解できます。
落ち着いて考えれば、できることはいっぱいありますね。
もし今、昔の体そのままだったら、いくら踊ってもスポーツにしかならないでしょう。
音楽を学んでいなければ、振付などできなかったようにも思います。
ちょっと衰えた今の体で、できることをやればいい。
持ってる体で勝負するだけで、自分だけの踊りができるはず。
これを知ってるから、私はこそこそと踊り続けられるのです。
気づかせてくれたかんばらさん、私のヒーローです。ありがとうございました!!!
